卵人気レシピ1位「最強たまご伝説誕生しました」つくれぽ1000越クックパット殿堂入
卵人気レシピをジャンル別に掲載。
クックパットつくれぽ1000越殿堂入り人気1位
「大人になるって、どういうことだろう?」
そんなことを、夜中2時の台所で考えていた。
冷蔵庫の中身は空っぽ。
……と思ったら、卵が一個。
ぽつんと、こっちを見ていた。
社会人3年目、給料日前、メンタルは月曜の朝レベル。
コンビニにも行きたくない。財布はスカスカ、心もスカスカ。
そんな時、卵だけがそこにいたんです。
「なんだよ、俺にはお前しかいないのかよ」
そう呟いた瞬間、卵がキラリと光った(気がした)。
その瞬間、ふと脳内で流れ始めるH2Oの「思い出がいっぱい」。
「大人の階段の〜ぼる〜」って、いや登ってる場合か。
むしろ滑り落ちてるわ今。
でも、卵が言うんです(もちろん幻聴)
「落ちても、割れても、ちゃんと混ぜれば美味しくなるよ」って。
泣けるじゃん卵、ポエムかよ。
というわけで、卵かけご飯(TKG)を作ることに。
ご飯は冷凍ストック、醤油は奇跡的に残ってる。
まるで運命。いや、これもう伏線回収。
卵を割る。混ぜる。乗せる。
ああ、シンプル。それなのに、胸がじんわりあったかい。
これが「生きてる」ってことなのか。
卵一つで、俺の世界は今、満たされた。
それに気づいた瞬間、なんだかちょっとだけ大人になれた気がしたんです。
大人になるって、給料が上がることじゃない。
スーツが似合うことでもない。
「卵一個で幸せを作れるようになること」なんじゃないかって。
卵焼き、目玉焼き、スクランブルエッグ、オムライス。
どれも違うけど、どれも美味しい。
人生も同じ。
うまくいかなくたって、形が変わったって、味はきっと悪くない。
だって、あの厚焼き卵を巻くときにだって失敗するじゃないですか。
破けるし、焦げるし、巻けない時もある。
でも、食べたらおいしいでしょ?
それでいいんです。
それが「大人」ってやつです。
青春を卒業して、現実という山に登る日々。
だけどその中で、卵のように丸く、優しく、温かく生きたい。
そう思えた夜、私は静かに炊飯器のスイッチを入れた。
明日はきっと、卵焼き弁当を作って出かけよう。
背筋を伸ばして、大人の階段をもう一段、のぼるために。
卵一個で世界は変わる。
それはちょっとした魔法であり、
きっと、「大人になる」ってことなんです