カレー人気レシピ1位「カレー屋さんのカレーが自宅でも作れます」つくれぽ1000越クックパット殿堂入

カレー人気レシピをジャンル別に掲載。
クックパットつくれぽ1000越殿堂入り人気1位

「私、失敗しないので」
今、私は厨房という名のオペ室に立つ。
包丁がメス、鍋が内視鏡、そしてクックパッドの殿堂入レシピが、まるで医療ガイドラインのように輝いている。
「カレー?ただの家庭料理でしょ」そう思っているそこのあなた。即刻診断が必要です。あなたの認識、甘口すぎます。 カレーとは、味の疾患を抱える食卓に突如現れる救世主。
スパイスという名の抗生物質を駆使し、食欲不振という病を瞬時に叩き潰す万能処方箋。
ドライカレー?それは一粒一粒の米が独立した国家のように主張しながらも、ひとつにまとまる理想国家。
キーマカレー?肉のつぶつぶが団結し、まるで免疫細胞のようにうま味を防衛。
そしてバターチキンカレー?バターとトマトが禁断の医療連携を果たし、鶏肉を濃厚の渦に沈める禁術。
もはやこれは、胃袋のオペレーションである。 一番の敵は「カレー粉入れすぎてスパイスの暴走」事件。
これは未経験の研修医がよくやらかす事故。
カレー粉は薬と同じ、適量が命。入れすぎると胃がビックリして暴動を起こす。
「バランスこそ命」それを分かっていない奴は、明日からココナッツミルク科に飛ばす。
そしてオペ中(調理中)、焦げるという最悪のトラブルが起きたら、もう緊急対応。
即座に水分投与(=水か牛乳)を行い、再加熱、火加減の調整、そして「何事もなかった顔」で盛りつける。
これが、ドクターカレーXの流儀。 スープカレー?あれは液体の精密医療。
一見さらっとしてるけど、その中に詰まってるのは野菜の声、スパイスの意思、鶏肉の覚悟。
「薄く見えるけど中身は濃い」って、まるであの女医ドラマの主人公じゃないですか。私のことですけど。
ちなみに、患者(家族)がシーフードアレルギーだった場合、シーフードカレーの処方は禁忌。
その代わりに、チーズカレーという精神安定剤を出すことも可。
「心のコク、大事ですから」──名言、出ました。 そして忘れてはいけない、トッピングという名の補助医療。
福神漬け、らっきょう、生卵、チーズ、パクチー。
もう、もはやカレーが医療カンファレンス。みんな好き勝手に意見を言ってるけど、最終判断は私。
「私が執刀する。トッピングは…チーズで」
静まり返る食卓。全員が私の判断を信じている。
これはもう、カレー界のゴッドハンドである。 ちなみに、患者からの質問で多いのが「2日目のカレーってなぜおいしいんですか?」というやつ。
答えは明白。「時間という名の熟成手術が行われているからです」
一晩寝かせることでスパイスが一体化、具材が内側から味を吸収、まさに天然のダブルオペ。
「2日目こそが本番」と言われる理由、これで納得でしょう。 今日も私は厨房に立ち、白衣ならぬエプロンを翻しながら、フライパンを握る。
そして心の中で呟く──
「カレー、それは料理界の総合病院」
何があっても動じない私に、患者は信頼を寄せる。
なぜなら私は…
「失敗しないので」 次回、「カツカレー外来、混雑中」──