ハム・ベーコン・ウィンナー人気レシピ1位「お弁当は勿論、お酒のおつまみやパスタやランチにも手軽に使えて冷凍保存も便利」つくれぽ1000越クックパット殿堂入
ハム・ベーコン・ウィンナー人気レシピをジャンル別に掲載。
クックパットつくれぽ1000越殿堂入り人気1位
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~ハムが家出して、ウィンナーが泣いた日~
ある朝、冷蔵庫の中がザワついていた。
いつも静かにチルドされてるはずのハム・ベーコン・ウィンナーの三銃士、通称「肉部門」。
そのうちのひとり、ハムが消えたのである。
しかも冷凍庫に行ったわけでもなく、賞味期限切れでもなく、ただ、ふっと姿を消した。
「おい……ハムのやつ、昨日まではここにいたんだぞ。」
ウィンナーが震える声でつぶやく。
「ヤツがいなくなったら、お弁当の隙間が埋まらねぇ……!」
ベーコンはすぐさま現場を見回る。
スライスチーズの裏、トマトの影、プリンの底。
だが、ハムの姿はどこにもない。
そのとき、冷蔵庫のドアが開いた。
主婦(おかん)登場。顔に寝癖、手にはタッパー。
「あっ、昨日の夜食べたわ、ハム。チーズと一緒に巻いて食べた〜。美味しかった〜。」
……ザ・事件解決。
「お前かーーー!!!」
冷蔵庫内で怒号が響き渡る。
ウィンナーは泣いた。
「せめて、お別れの挨拶くらいしてくれよ……。」
ベーコンはキレた。
「アイツがいない今、誰がアスパラ巻くんだよ!?」
だがそんな中、ひとり落ち着いた影がいた。
生ハムである。
サラダゾーンの片隅で、オシャレぶって足を組んでいた。
「フン、庶民ども。
消えるのが恐いなら、華麗に食べられる道を選べばいいのさ。
ワインに添えられて消える、それが"肉の美学"。」
うるせぇ。
その瞬間、ベーコンがチンされた。
主婦の手によってレンチンされ、朝ごはんのパンに挟まれて見事消滅。
「俺たち……運命共同体だな……。」
ウィンナーは震えながらささやいた。
冷蔵庫の片隅で、魚肉ソーセージがそっと寄り添った。
「俺たちは、消えるために生まれたんだよ……。」
そう言って、次のレシピに備えたのであった。
めでたし、めでたし(たぶん)。